孫とビデオ通話してみたい! スマホでかんたんに顔を見ながら話す方法
離れて暮らす大切な家族や、遠くにいるお孫さんと、顔を見ながらお話できたら嬉しいですよね。電話の声を聞くだけでも安心しますが、顔を見ながら話せると、お互いの表情が分かって、より心が通じるような気がするものです。
「ビデオ通話」という言葉を聞くと、少し難しそうと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ご安心ください。実は、お使いのスマートフォン一台で、とても簡単に始めることができます。
このページでは、スマートフォンでビデオ通話を使ったことがない方でも、安心して家族や孫との会話を楽しめるよう、分かりやすく丁寧にご説明します。
1. ビデオ通話ってどんなもの?
ビデオ通話は、ひと言でいうと「カメラが付いた電話」のようなものです。通常の電話では声だけが聞こえますが、ビデオ通話ではお互いの顔や周りの様子も画面で見ながら、声で会話ができます。
テレビ電話と呼ぶこともありますが、ほとんど同じものだと考えていただいて構いません。
ビデオ通話をするために必要なものは、主に次の3つです。
- スマートフォン本体: お持ちのスマホがあれば大丈夫です。
- インターネットにつながる環境: Wi-Fi(ワイファイ)や、スマートフォンの通信サービス(モバイルデータ通信)を利用します。ご自宅のWi-Fiにつながっていれば、通信料を気にせず安心して使えます。
- ビデオ通話用のアプリ: LINE(ライン)やGoogle Meet(グーグルミート)など、さまざまなアプリがあります。
ほとんどのビデオ通話アプリは、無料で利用できますので、特別な費用がかかる心配も少ないです。
2. まずは身近な「LINE(ライン)」アプリを使ってみましょう
ビデオ通話ができるアプリはいくつかありますが、このページでは、多くのご家族や友人が使っていることが多い「LINE」というアプリを使った方法をご紹介します。
LINEは、文字のやり取り(チャット)だけでなく、無料の電話やビデオ通話もできるとても便利なアプリです。もし、まだLINEを使い慣れていない方でも、ご家族やお孫さんが使っていれば、教えてもらいながら一緒に始めることができます。
LINEを使ってビデオ通話をするメリットは、以下の通りです。
- すでにご家族やお孫さんの連絡先が登録されていることが多い
- 使い方が比較的シンプルで分かりやすい
- ほとんどのスマートフォンに無料でインストールできる
3. LINEでビデオ通話を始める前の準備
LINEでビデオ通話を始める前に、いくつか確認しておきたいことがあります。これらができていれば、スムーズにビデオ通話を開始できます。
スマートフォンがインターネットにつながっているか確認する
ビデオ通話はインターネットを使って行われるため、スマートフォンがインターネットにつながっている必要があります。
- ご自宅にWi-Fiがある場合は、スマートフォンの画面の上の方に扇の形をしたマーク(Wi-Fiマーク)が表示されているか確認してください。
- Wi-Fiがない場合は、スマートフォンの通信サービス(モバイルデータ通信)を使います。この場合は、契約内容によっては使いすぎると追加料金がかかることがありますので、心配な場合はWi-Fiのある場所で使うことをおすすめします。
LINEアプリが最新の状態か確認する
LINEアプリが古い状態だと、うまくビデオ通話ができない場合があります。念のため、最新の状態に更新しておくと安心です。
アプリの更新方法は、お使いのスマートフォンの種類によって少し違いますが、一般的には「App Store(アップストア)」や「Google Playストア(グーグルプレイストア)」というアプリを開き、「LINE」と検索して「更新」というボタンがあれば、それを押して更新します。
カメラやマイクの許可設定を確認する
スマートフォンでビデオ通話をするには、LINEアプリがスマートフォンのカメラとマイクを使っても良い、という許可が必要になります。もし許可されていないと、相手に自分の顔が見えなかったり、声が届かなかったりします。
この許可設定は、スマートフォンの「設定」というアプリから行います。
- スマートフォンの画面にある「設定」という歯車のマークのアプリを探して、指で触って開きます。
- 設定の画面を下へスクロールし、「アプリ」または「アプリケーション」という項目を探して、指で触ります。(お使いの機種によって項目名が異なります)
- アプリの一覧の中から「LINE」という文字を探して、指で触って開きます。
- LINEの設定画面の中に、「権限」または「アクセス許可」という項目がありますので、指で触ります。
- その中に「カメラ」と「マイク」という項目があれば、それぞれ「許可」または「常に許可」の状態になっていることを確認してください。もし「許可しない」になっている場合は、指で触って「許可」に変更します。
これで準備は完了です。
4. LINEでビデオ通話をかけてみる、受けてみる
では、実際にLINEでビデオ通話を試してみましょう。まずはご家族のどなたかにお願いして、一度練習してみるのがおすすめです。
自分からビデオ通話をかける方法
- LINEアプリを開きます。
- 画面下の方にある「トーク」という文字を指で触り、会話をしている相手の一覧を表示します。
- ビデオ通話をしたい相手の名前を指で触り、その人との会話画面(トーク画面)を開きます。
- トーク画面の上の方、相手の名前の横あたりに、「電話のマーク」がありますので、これを指で触ります。
- 小さな画面が下から出てきますので、その中にある「ビデオ通話」という文字を指で触ります。
- しばらくすると、相手に電話がかかります。相手が電話に出てくれたら、ビデオ通話が始まります。自分の顔がスマートフォンの画面に映っていることを確認してください。
- 通話を終えるときは、画面の真ん中あたりに表示される「赤い電話のマーク」を指で触ると、通話が終了します。
相手からのビデオ通話を受ける方法
相手からビデオ通話がかかってくると、スマートフォンの画面に次のような表示が出ます。
- 「LINEビデオ通話」という文字
- かけてきた相手の名前
-
「応答」または「拒否」というボタン
-
電話に出るときは、「応答」という緑色のボタン(または緑色の受話器マーク)を指で触ります。
- 電話に出ると、自分の顔を相手に見せるか、声だけで話すかを選ぶ画面が出ることがあります。「カメラをオンにする」を選ぶと、相手に自分の顔が見えます。「カメラをオフにする」を選ぶと、自分の顔は映りませんが、相手の顔は見えます。
- 通話を終えるときは、自分からかけるときと同じように、画面の真ん中あたりに表示される「赤い電話のマーク」を指で触ると、通話が終了します。
5. ビデオ通話中の便利機能と注意点
ビデオ通話をしている最中にも、いくつか便利な機能があります。
- カメラのオン/オフ切り替え: 画面のどこかに「カメラのマーク」があります。これを指で触ると、自分の顔を相手に見せるかどうかを切り替えられます。
- マイクのオン/オフ切り替え(ミュート): 「マイクのマーク」を指で触ると、自分の声が相手に聞こえるかどうかを切り替えられます。これを「ミュート」と呼び、自分の周りの音がうるさい時に使うと便利です。
また、ビデオ通話を利用する上で、いくつか注意しておきたい点もあります。
- 電波の良い場所で使う: インターネットのつながりが悪い場所だと、途中で映像が止まったり、声が途切れたりすることがあります。できるだけ電波の良い場所で使うようにしましょう。
- バッテリーの消費に注意: ビデオ通話はスマートフォンのバッテリーをたくさん使います。長い時間お話するときは、充電器につないでおくか、途中でバッテリーが切れないように注意してください。
- 個人情報に注意: ビデオ通話では、自分の顔だけでなく、部屋の様子も相手に見えます。見られたくないものが映り込まないように、背景に少し気を配ると安心です。
もし、うまくいかなかったら?
「せっかくやってみたのに、なぜかうまくいかない…」そんな時は、焦らず、まずは次のことを確認してみてください。
- インターネットにつながっているか: スマートフォンの画面上部にあるWi-Fiマークや、電波のマークを確認しましょう。
- カメラやマイクの許可設定はできているか: 先ほど説明したスマートフォンの「設定」アプリから、LINEのカメラとマイクが「許可」になっているか、もう一度確認してみてください。
- LINEアプリは最新の状態か: アプリストアでLINEの「更新」ボタンがないか確認してみましょう。
- 相手側も準備ができているか: もしかしたら、相手のスマートフォンに問題があるかもしれません。電話などで、相手に状況を聞いてみるのも一つの方法です。
もし、どうしても解決できない場合は、ご家族やお孫さんなど、身近で詳しい方に相談してみるのが一番の近道です。
まとめ
ビデオ通話は、遠く離れた大切な方と心を通わせる、素晴らしいツールです。お孫さんの成長をリアルタイムで見守ったり、ご家族との何気ない会話を楽しんだり、活用の幅はたくさんあります。
「やってみたいけど、私には難しいかも…」と感じていた方も、このページで紹介した方法を参考に、まずは一度、勇気を出して試してみてください。一度慣れてしまえば、もっと気軽に、そして頻繁に、大切な方々との会話を楽しめるようになります。
この一歩が、新しい楽しい体験につながるはずです。ぜひ、ビデオ通話で、大切な方々との絆を深めてみてください。